なぜお正月に松を飾るの?

いよいよ年の瀬も押し迫ってしましたね!皆さんから「なんでお正月に松や千両などのお花を飾るの?」と言われることが多くなりましたのでまとめておきたいと思います。

なんでお正月に門松を飾るかと言いますと簡単には

神様が迷わないよう目印として門松を飾る

ということなんです。

今年もたくさんの門松をご提供させていただきます、埼玉県上尾市で花のモナミ・花のフルールという花屋で全国に笑顔になるお花をご提供しているヨコちゃんこと横山泰史(よこやまひろし)です。

なんでお正月に松や千両などのお花を飾るの?

元旦に家々に新年の幸せをもたらすために高い山から降りてくる神様が年神様なんです。年神様をお迎えして新年1年間の幸せ、豊穣、商売繁盛などを祈るのがお正月です。

年神様が迷わないでそのご自宅や会社に迷わないよう目印となるのが門松なんです。

今年の大きい門松

そもそもなんで松なんだろう?

昔から松は常緑樹(一年を通して葉が茂っていて緑の葉を見ることができる木のこと)で枯れないことから栄木されてきました。松は昔から神様が宿る木と言われ、生命力が強く長寿の木と言われ、松の葉は上を向き、さらに神様を「待つ」ということと考えられているんです。

それで門に飾る松だから門松と言われているんです。

竹も同様に神様が宿ると言われている場所と言われていますので、竹も使われているのです。

ただ「あんなに大きい門松置けないよ」などありますので、松を玄関に飾るだけでもOKです!花のモナミでは門松が2本入った松もありますので!!

 

松の種類

松にもたくさんの種類がありますので、少しご紹介しますね!

若松

若松は3、4年の若い松で真っ直ぐで脇枝が4本くらい出ている、一番お花屋さんで置かれている松です。

実は若松、門松はクロマツという種類になります。ということは若松と門松は明確な違いがないので、門松はしっかりとした大きめの若松という感じです。

若松には等級があり1等〜3等とあるんです

寿松

私が大好きな松で名前からも幸せになりそうな寿松は短い葉がポンポンとついている松で、私は松の中でも、お花が咲いている様子がとても好きで毎年飾っているんです。

寿松

 

大王松

葉がとても長くフワッと広がる大王松は大きな生け込みやアレンジメントに使うと目を引き引く松です。

大王松

 

根引き松

名前の通り根っこがそのまま着いて入荷される根引き松は枝が分かれていて、花のモナミではアレンジメントにとても重宝する松です。

余談ですが、私がお花屋さんになった1年目に根引き松と聞いた時、値引き松と勘違いして必ず相対で値引きしないといけない松だと想っていたのは内緒にしておいてください笑(ここで言ってしまっているので内緒になりませんが笑)

根引き松

 

他にも蛇の目松とか五葉松、三光松、女松などたくさんありますので皆様が気に入った松を探してみるのも楽しいかもしれません!

門松の置き方にも意味があるんです

大きな門松には竹が段々に飾ってあるのを見たことがあると思います。

内側、外側で少し意味が違うことを説明しておきますので参考にしてみて下さい。

出飾り

出飾りというのは2番目に長い竹が門や玄関に対して、下の写真のように外側に置く飾り方です。私のお婆さんは内こぼれと呼んでいた気がします。

出飾り

出飾りは

  • 子供の成長とともに独り立ちすることを願うこと
  • 結婚や御祝などの門出を祝ったり願うこと
  • 病院では患者さんが早く元気になり退院できることを願うこと

迎え飾り

迎え飾りというのは2番目に長い竹が門や玄関に対して、下の写真のように内側に置く飾り方です。なのでこちらは外こぼれですね!

迎え飾り

迎え飾りは

  • 福や富を迎え入れると願うこと
  • 子供を授かりたいと願うこと
  • 商売をしているデパートや小売店ではお客さんがもっとたくさん来て商売繫盛するようにと願うこと

など置き方にも意味があるので、見てみて下さいね!

玄関やお部屋に松が入ったお花を飾ってみましょう!

最近の住宅事情から門松が飾ることができないなどと言った方が多くなってきたのは時代の流れでしょう。

でもお正月にお花を飾るという日本の伝統を私たちお花屋さんは伝えれいかなければいけません。ちょっとしたお花を皆さん飾ってみて下さい。そして少し豊かで幸せな暮らしをしてみませんか?

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